雨の降りしきる六月、全国を震撼させる連続猟奇殺人事件が発生した。「現代の切り裂きジャック」と噂されるが、四人目の犠牲者を最後に、犯行は途絶える。──そして十月。再び巡ってきた雨の季節。成瀬真人は悪夢の中で、巨大な斧を手にした兎のぬいぐるみに遭遇する……。
仄暗いサイコサスペンス。現実のようで、あちこちが狂った悪夢の世界。不安定で、歪(いびつ)で、息苦しくなるような閉塞感があります。タイトル画面の演出がいきなりグロいので、初めて起動する時は少し心の準備をしたほうが良いかも。モニターをプツッと消したり付けたりするような場面転換と、その際に聞こえる「ピ、ピ、ピ」という音が気になります。真人は現実では仮死状態か何かにあり、延命処置を施されながら、覚めない悪夢を見続けているとか? 夢の中で兎に殺された場合のバッドエンドのタイトルは「Euthanasia(安楽死)」。夢の中で殺されると、現実でも死ぬ? 日曜日の学校にだけ存在する双子の弟の正人は、実在する人物なのでしょうか。それとも、真人の心が生み出した架空の存在? 自宅の真っ黒に塗り潰された鏡などを見るに、真人が“正人”である可能性もあるかも。健気な大型わんこタイプの後輩は唯一の癒し系……かと思いきや、その行動には数々の疑惑が。彼の目から光が消えて濁った目になると、ギクッとしてしまいます。人物も世界も、全てが謎だらけ。切り裂きジャックが左利きというのは、殺人犯の正体を特定する手がかりになるでしょうか。真人は右手で左手の手首を切っているので右利きのようですが、覚えの無い左手指の打撲傷が気になるところ。弟の正人は、右手で本を持ち、左手でページを捲っている立ち絵からすると、左利きなのでは? システム周りは概ね快適ですが、オートモードの速度調整がありません。 |