禅野市の山上にある全寮制の明松学園は、自然に囲まれた大らかな校風の学園である。その高等部に通うユノ・ナガツキ(名前変更可)は、同じ寮のアンジェラやクラスメイトのイサたちと平穏な学園生活を送っていた。明後日は天体観測会。予報では台風が近付いているらしいのだが……。
『メルクリウスの青い砂』パラレル学園アドベンチャー。ただのほのぼの学園ものかと思いきや、どっこいミステリー風ループもの。不可思議な事件。消えていく人々。ユノを狙う黒い闇。ユノは9月25日〜27日の3日間を何度も繰り返します。ループものというと、どの作品でも割とループの継ぎ目がハッキリしているのですが、本作は継ぎ目の無いメビウスの輪のような仕掛けになっており、プレイヤーの自分でさえも知らず知らずのうちに同じ時を永遠に繰り返してしまいそうな薄ら寒い錯覚に陥りました。最初にイサを攻略して、次の周でイサが消えていた時はゾッとしてしまった。ループを繰り返し、やがて“7番目の月”が現れると真相シナリオへ。「青い砂キャラで学園パラレルもの」という前提が、そもそも罠だったわけですね。しっかり騙されました。
システム面は、あまり良くない。何度も繰り返しプレイするのに、チャイムなどの効果音でいちいちスキップが止まるのはストレスが溜まりました。ループものでは既読スキップは必須ですが、未読なのにスキップされてしまう部分も結構あって困った。選択肢の場所でセーブしても、ロードすると選択肢より前のシーンまで戻ってしまって不便です。シェアウェア中心のサークルさんですし、今後のためにもシステムにはもう少し気を配ってほしい。 |