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The world to reverse.
【HP】17(イチナナ) 【対象】15禁 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】5分 【総プレイ時間】40分 【容量】2.2MB 【ツール】NScripter 【更新日】2006/12/7
気が付くと、僕は白い部屋で白いベッドに寝かされていた。何故ここにいるのか、自分は誰なのか、何も思い出せない。窓際に白い少女が座っていた。彼女は僕を見て、「死ななかったのね」と冷たく言った。僕を憎み、僕の死を願う少女。僕は彼女に何をしたのだろうか……。
短編二本『hallucinate』『フランカ』が収録されています。『hallucinate』は白い部屋の少女と僕の物語。全てのエンディングを見るとタイトル画面が変化し、物語の真相と全貌が解る仕組み。最後のタイトル画面を見てアッと驚くと同時に、なるほどと納得。オチが非常に鮮やかです。『フランカ』はオペラ劇場を巡る人々の物語。選択肢によって様々なエピソードへ分岐します。『hallucinate』は後味良し、『フランカ』は後味悪し。


魔歌使い (まがうたつかい)
【HP】Ray Official site 【ジャンル】枠物語幻想ノベル 【プレイ時間】1時間半 【容量】36.3MB 【ツール】NScripter 【更新日】2007/1/2
(c)Ray小さな出版社を経営する白鳥兄妹の元へ、アメリカの空前のベストセラー小説『MUSE』の翻訳出版許諾メールが届いた。契約のために渡米した白鳥は、『MUSE』の作者である幻の覆面作家「M」に引き会わされる。Mは白鳥に告げた。「これから私が語る物語の結末を、悲劇に導いて下さい」
外と中の二つの物語によって構成されています。一つは現代の白鳥兄妹とMの物語。もう一つはMによって語られる古代ギリシアの王と奴隷娘と詩人の物語。白鳥(プレイヤー)がするべきことは、Mが語る物語の分岐点で正しい展開を選び、結末を悲劇に導くこと。といっても、物語の流れに逆らわず普通に選択肢を選んでいけば勝手に悲劇になる仕組みですので、特に考える必要はありません。一応ハッピーエンドも存在しますが、大部分は陰惨な結末です。女性の作者さんの場合、往々にして残酷表現が甘くなりがちですが、本作はそのあたりもシビアに書かれていて良かった。千秋(兄)と千冬(妹)のどちらかをプレイヤーキャラに選ぶ必要がありますが、どちらでもシナリオの内容は同じですので、お好みで選んで結構。続編の予定があるようで、外の物語が尻切れ気味なのは残念。


40日40夜の雨
【HP】ZIGZAG 【ジャンル】終末ファンタジーノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】45分 【容量】16MB 【ツール】NScripter 【更新日】2007/2/24
休戦が決まって十日余り。身寄りのない兵士の男は、鄙びた町の宿屋で束の間の平穏な日々を過ごしていた。雨の降る町を歩いていた男は、幼い少女を見かける。少女は空を見上げて泣いていた。男は少女を宿屋へ連れ帰り、彼女の願いで一緒に住むことになる。雨は、絶えることなく降り続いていた──。
心の無いブリキの兵士と、悲しい眼差しをした少女の物語。タイトルが「40日40夜の雨」でジャンルが「終末ファンタジー」、さらにシナリオの伏線もわかりやすいので、オチは簡単に予想できます。[神に選ばれたノア]ではなく、[選ばざるを得なかった天使]と[選ばれなかった人間]の物語というのが良かった。エンドロールの美しさには息を呑みました。[40日40夜の雨の果てに、穢れた世界が終わり、新しい世界が始まる。全てが水底に沈んだ生者のいない世界で、天使は何を思うのか……。] エンドロールの絵も含めて印象的なスチルが多いのに、CGギャラリーが無いのは残念。


ベナの香
【HP】nino 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】20分 【容量】1.13MB 【ツール】RPGツクール2000 【更新日】2007/5/4
ベナとラエヌは旅の行商人。女二人で気楽な旅をしていたが、ある日、チオズ地方から逃げてくる女たちを見かける。話を聞くと、チオズ地方にはアオヒゲ公爵という恐ろしい領主がいて、沢山の女性を攫っては酷いことをしているらしい。その後、ラエヌは奇妙な夢を見て……。
予知夢や過去夢が交錯する不思議な構成。これは現実?夢?と惑わされながら読み進めていくうちに、真実へと辿り着きます。最初は軽いコメディタッチで油断していましたが、実は陰惨な物語でした。ベナとラエヌの友情が悲しい。これからもずっとベナはベナのまま、ラエヌはラエヌのまま、孤独と忘却の旅を続けていくのでしょうか。救いが無いですねえ……。


ジンの恋
【HP】nino 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】20分 【容量】1.32MB 【ツール】RPGツクール2000 【更新日】2007/4/15
雪に覆われた町、レード。女魔術師のサラサは、三匹の猫と一緒に平和に暮らしていた。喋る猫のジンはずっとサラサに想いを寄せているが、サラサは全く本気にしない。そんなある日、ジンが家から居なくなって……。
氷の伝承と、ジンの恋。ジンのサラサへの愛情表現が子供のように真っすぐで、微笑ましく思うと同時にキュンときます。ジンが人間になるオチだったりしたら嫌だなあと思いながらプレイしていましたが、最後まで猫のままで良かった。伝承の真実がちょっぴり切なく、ジンの一途な恋が可愛らしいお話。


ポイズントレイン
【HP】BangBang U 【DL】3分ゲーコンテスト第15回コンテスト10位 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】5分 【ツール】RPGツクールXP 【更新日】2007/11/25 【参考】ミニ攻略
家を追い出されて郊外のアパートで暮らしていた僕の元に、姉からの手紙が届く。駅で再会した僕と姉は、二人で列車に乗った。姉は『宝物』を返しに行くと言う……。
少年と姉の列車の旅。三つの停車駅でそれぞれ何に宝物を渡すかによってエンディングが変化します。死亡エンドが多数あり、選択を誤ると死にまくり。たった一つの正規エンドへ辿り着くと、パスワードが表示されて裏ストーリーへ。どこか奇妙な世界の探索が楽しく、独特の雰囲気を味わえました。花増殖エンドや森の宴エンドなど、数々のバッドエンドも不気味で良い。各駅で関わったモノたちが列車に乗ってくるのが面白いですね。もっと沢山の駅を通って、列車内に怪しいモノたちがどんどん増えていくのを見たかった。ただ、シナリオは未消化すぎて意味不明。おそらく作者さん以外、誰にも理解できない。加えてシステムが超不便。多くの選択肢があるにもかかわらず、セーブ無し&スキップ無しの最悪コンボ。そもそもRPGツクールでノベルゲームを製作することに無理があります。せめてノベル用ツールで作られていれば、雰囲気ゲーとして佳作の範疇に入ったかも。いろいろと惜しい作品です。


MAGDALELA
(配布終了) 【HP】TRANSPARENCY 【ジャンル】世界再生陰鬱ノベル 【プレイ時間】50分〜1時間 【総プレイ時間】3時間 【容量】6MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【備考】2007.9.10〜限定公開 【更新日】2007/9/16
ユグドラシルの恩恵によって支えられている世界。ユグドラシルの樹は百年に一度の周期で枯れ始め、聖女の儀式によって再び甦る。聖都アポストロの若き国王ルカの御世において、13度目の世界再生の時が訪れた。聖女は世界再生までの七日間、“話し相手”を賢者に所望するが……。
一周目は騎士ウィレムによる「再生の物語」、二周目はルカ王による「破壊の物語」、三周目は賢者による「黄昏の物語」。聖女の[]によって世界が救われ、聖女の[]によって世界が滅びるという、お決まりの設定。一周目はまさにその典型的なストーリーで、「この手のシナリオはもう飽きた」と思いながらプレイしていましたが、オチはなかなか皮肉で良かった。さらに二周目に入ると、ガラリと様相が変わります。聖女の[本性]やルカ王との因縁などが表に出てきて、一転してドロドロ愛憎劇へ。概ね平凡な一周目も、クリア後の[聖女の毒舌日記]と併せて読むと面白さが三倍に。聖女とルカ王のギスギスMAXな座談会に笑った。
恒例の次回予告(嘘)は、『学校であった怖い話』もどきの語り部ホラー。この学怖系ノベルは製作途中で挫折されたとの事ですが、やはり二番煎じの感は拭えませんので、止めて良かったかもしれませんね。


Aguni -運命の先-
【HP】CircleTempo 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】1時間 【総プレイ時間】2時間 【ツール】NScripter 【容量】97MB 【更新日】2006/9/10 【関連】『MYTH』最終体験版
精神力が支配する世界、アグニ。アグニでは超力を持つ「超力者」と超力を持たない「インシ」がおり、インシは超力者たちに差別されていた。アグニ暦200年。統治者に就任した悧里は、インシの危険思想集団「華」を排除するために自ら動く……。
『MYTH』外伝。MYTHに登場する悧里と綺姫(奏)の過去の物語。『Aguni』のトゥルーエンドから『MYTH』本編へと繋がっています。いちおう独立したストーリーではありますが、MYTH本編のネタバレもありますので、先に『MYTH』最終体験版をプレイしておいたほうが良いでしょう。画面を分割する演出が独特で面白い。絵柄が一新されており、『MYTH』体験版より、かなり印象が変わりました。以前の絵はいまいち野暮ったいというか垢抜けない感じでしたが、今の絵柄はスッキリして可愛くなりましたね(同じ絵師さんですよね?)。側近の無夢との悲恋シナリオもありますが、無夢や明のビジュアルが無いのは残念。製作サイトのストーリー紹介で、思いっきりネタバレされているのはちょっと。クリア後のオマケとして、「名探偵・奏の事件簿」と「MYTH -ダイジェスト版-」があります。Aguni読了後にオマケを見ると、綺姫(奏)のあまりのギャップに撃沈。そ、そういえば、MYTHではこういうキャラだった……。MYTHのダイジェスト予告を見ると、期待が膨らみます。


天使屋
【HP】天使屋 【ジャンル】ビジュアルノベル 【プレイ時間】20分 【総プレイ時間】1時間 【容量】17.4MB 【ツール】NScripter 【更新日】2006/2/26 【参考】攻略チャート
仲買人を生業としている深渕は、土地取引を巡って宗教団体の「天使屋」と「喪服」の争いに巻き込まれる。天使会議の一員である真那は、かつて深渕と同じ施設で育てられた仲間だった。ひたむきに教団へ心を捧げる真那の姿に、深渕は危うさを覚えるが……。
選択肢によって5種類のエンディングへ分岐し、全てのエンディングを見るとおまけモードへ。キャラクターグラフィックは真那のみで、立ち絵も20枚近くのスチルもことごとく真那ばかり。真那は可愛いのですが、さすがにちょっと飽きました。悲しい結末が多く、全体的に寂しい物語。一部のエンディングで救いがあります。おまけエンドは笑った。