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竜と人間
【HP】TRANSPARENCY 【対象】15禁 【ジャンル】サウンドノベル 【プレイ時間】40分 【総プレイ時間】1時間 【容量】19.3MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【更新日】2007/3/22
竜の谷に住む年若き竜クレインは、谷の入口で瀕死の人間の子供を拾う。竜は人間と関わってはならない。しかしクレインは、周囲の竜たちの反対を押し切り、子供を助けた。子供は「ユリウス」と名付けられ、竜の谷で健やかに育つ。やがてクレインの『成竜の儀』が近付き──。
竜と人間の哀しい物語。終盤の選択肢によって二つのエンディングへ分岐します。前作同様にアナザーストーリー、座談会、超座談会、次回予告(嘘)などがあり、オマケが充実しています。相変わらず本編の鬱を吹き飛ばしてくれるギャグ満載な内容で笑った。本編よりオマケのほうが面白い、と言ったら作者さんに悪いでしょうか。次回作のオマケが楽しみです。


TURKEY
【HP】ぱんけーき 【ジャンル】クリスマス短編ノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】10〜15分 【容量】28MB 【ツール】NScripter 【更新日】2008/1/4
クリスマスの日、雪の降る小さな町に悪魔の少女がやってきました。悪魔の少女は過去の悪行を悔い、人間の為になることをしようとしますが、悪魔であることがばれて領主様に突き出されてしまいます。しかし、心優しい領主様は悪魔の少女を殺さずに助けてくれました。悪魔の少女は領主様のために生きていくことを決意しますが……。
クリスマス短編。グロい話かと思いきや、予想外の[ハッピーエンド]でした。タイトルからして、てっきり[屠った人肉を七面鳥に見立てる]のだろうと予想していたのですが、逆だったのですね。あのラストも[666人の死者たちと自前のターキーっぽいものでクリスマスパーティー♪]というブラックなオチだと解釈していたのですが。あとがきを読んで初めて、からくりに気付いた次第。前作の『歪ミ回廊』がアレだったので、今作もエグいのだろうという先入観があったかも。騙されましたね。[あんな理由で虐殺に走った危険な彼女をあっさり許す町の人々の心の広さに驚き。今回は改心しても、いつまた狂うかもしれないというのに、ありえないほど善人だらけの町ですね。] 文字が小さくて読みにくいのが難点。


ベルゼブル
【HP】「アンダーカヴァー」2 【ジャンル】ファンタジーミステリADV 【プレイ時間】7〜8時間 【容量】18MB 【ツール】Yuuki! Novel 【更新日】2005/10/20 
触れた者の望みを叶える伝説の宝玉「クリスタル」。民の間では、そのクリスタルを領主ディクスン卿が所持しているという噂が流れていた。ディクスン家恒例の晩餐会に、街の調査組織「ケアトーカーズ」が招待される。ケアトーカーズの新人・ノーマはその日を心待ちにしていたが、晩餐会の前夜、密室の灯台でディクスン家の衛兵が何者かに殺され……。
主要人物が全員“能力者”である異色ミステリー。ファンタジー、推理、ギャグと様々な要素がてんこ盛り。登場人物が多く、あちらこちらで各々の思惑や企みが同時進行します。アンダーカヴァーさんの作品はどれも独特のノリで人を選びますが、今作は前二作と比べるとギャグも普通寄りで、幾らか一般向けかも。ほとんど読むだけで勝手に進行しますが、終盤で犯人の名前を選択する必要があります。[語り部]の叙述トリックにはすっかり騙されました。お見事。ディーンはアホで憎めませんし、ディクスン家の人々も皆、家族思いで悪い人がいないため、殺人事件のあるミステリーにしては割と後味が良いですね(マリアは哀れですが)。ココの夫は単純に考えるとマイクかな、と思いますが、どうなのでしょう? クリア後のおまけは人名辞典、用語辞典、ミニゲーム「史上最低のしりとり」「ケアトーカーズ入団テスト」「ヒミコのタロット占い」など。


フィンジアスの少女
【HP】simple-text 【ジャンル】ビジュアルノベル 【プレイ時間】1時間〜1時間半 【ツール】Yuuki! Novel⇒吉里吉里 【容量】9.63MB 【更新日】2006/5/12
ある夜、21歳の開業医オルアーノの元へ実家の兄から助けを求める電話が掛かってきた。館へ駆けつけたオルアーノは、父親の惨殺死体と血まみれの妹を発見する。兄は行方不明で、妹の脈は止まっていた。しかし一時間後、妹のアルミーズは息を吹き返す。医師であるオルアーノが確かに死を確認したのに……? 国を代表する大錬金術師だった父ディアーナは、対立するモリガン派から脅迫状を受け取っていたという。一度死んだはずの妹の蘇生。錬金術の秘儀。オルアーノは事件の真相を探ることに……。
ミステリー風味のファンタジーヒューマンドラマ。幼い妹アルミーズの運命と、彼女を懸命に救おうとする青年オルアーノの姿が描かれます。選択肢によって途中の展開は変化しますが、結末は変わりません。ラストの妖精の丘と妹の手紙は少し泣ける。「ありがち」と思いつつも、なんだかんだで微妙に感動してしまったような。兄妹愛には弱いです。


MOON FOOLS 前編
【HP】WHITE LOLITA 【ジャンル】異世界ドラマアクションノベル 【プレイ時間】2時間半 【容量】1.9MB 【ツール】Yuuki! Novel 【更新日】2003年8月
何でも屋のアルガレートは、高額の賞金首を仕留めた帰りに同業者の男・ボルドーに襲われる。その後、なぜかボルドーから依頼を受けることになり、さらに成り行きで宿なしの子供たちを家に置いてやることに……。
銀糸の塔の眠り姫』(18禁)の続編。不思議な力を持つ少年シュロ、前作のメインキャラであるマリオネットのオルヴェーシュとリルコットなどが登場します。相変わらずリルコットが無邪気で可愛い。母神イデリアにまつわる様々な謎を残しつつ、中編へ。文法の間違いが多く、日本語が崩壊気味ですが、それを気にしなければ楽しく読めます。


彼と彼女とその間
(2003.8.2 配布停止) 【HP】シャイコナ 【プレイ時間】3分 【容量】280KB 【ツール】ノベル製作君 【更新日】2002/11/3
ギコ&しぃそこには彼と彼女と花しかありませんでした。ギコとしぃは、花の丘で仲良く幸せに暮らしていました。しかし好奇心旺盛なギコは、いつからか自分としぃと花だけしか無い世界に不満を覚えるようになっていたのです。ギコはしぃを置いて、新しい何かを探すために旅立ちますが……。
ギコとしぃの童話ノベル。一枚絵とテキストで、絵本風に仕上がっています。新しい何かを求めて、意気揚揚と旅立ったギコ。しかし行けども行けども、あるのは花ばかり。何日も何日も、どこまでも続く花畑を歩き続け、やがてギコが見つけたものとは……? ある程度オチは予想できましたが、ギコの気持ちの変化が素朴な言葉で丁寧に書かれており、わかっていても じんわりきました。ふんわりした温かな絵と音楽が涙を誘います。ギコがどんなにしぃを大切に思っているかが染み入るように伝わってきて、とても優しい気持ちになりました。夜空を見上げながらギコが自分に問いかけ、そして一番大切なものに気付くくだりは、何度プレイしても泣けます。ラストのギコの涙、チビギコの小さな手をキュッと包みこむ姿は切なくて、幸せ。じんわり泣けた後、ほのぼのと心温まるハートフルストーリー。


Black Sun Rising ブラック・サン・ライジング
【HP】礼門屋 【ジャンル】空戦ADV(選択肢なし) 【プレイ時間】15分 【ツール】Yuuki! Novel 【容量】31MB 【更新日】2006/8/1
ロシアナ国の輸送機パイロットのトリネは、戦闘機パイロットのアルティと共に同盟国ラングへ救援物資を運ぶ任務を命じられる。輸送中にナタフ連邦の戦闘機に襲われたトリネたちは、禁断の空域ブラック・サン・ライジングへ入ることに……。
同名自作サウンドドラマのフルボイスゲーム版。ボイスON/OFFバージョンあり。今作はボイスメインのせいか、シナリオも音楽も弱かった。さほど大きな展開も無く、盛り上がりに欠けていました。肝心のボイスはというと、緊迫した場面でものったり喋っていたり、一部早口になって呂律が回っていなかったりと、いまひとつ。どれも中途半端で物足りなかった。


アラガイビト
【HP】Project Lips 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】3分 【容量】10.2MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【更新日】2007/7/9 【備考】第11回3分ゲーコンテスト10位 
魔物が跋扈する混沌と恐怖の世界。サイファーたち冒険者一行は、世界を救う手立てを求め、「神の住処」と呼ばれる洞窟へ足を踏み入れる。彼らを待つものは何なのか……?
安っぽいRPG風の世界とベタな冒険者パーティに油断していると、後半にちょっとしたサプライズあり。アイデアは良いと思いますが、いまいち捻りが無いような。一発ネタにしても、もう少し何か工夫が欲しい。きっちり3分で終わったのは、ちょっと感心。


FORTUNE
【HP】CLOSS 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】40分 【ツール】System3.9 【更新日】2005/11/11
符術師のレヴォンは、蒼の一族を率いる守り手。全ての失われた生命を甦らせるという『永遠の紋章』を探して、バンバルク南海の孤島へやって来た。島の探索中にリンネという少女と出会い、彼女の家に泊めてもらうことになる。敵対する紅の一族の守り手であるダオも、この島へ来ているらしいのだが……。
シンプルな短編。軽いノリでサクサク進みますが、やや展開が性急な気も。ダオのお馬鹿っぷりなどは面白いのですが、いまいちキャラの掘り下げが足りなくて残念。少々物足りない感はありますが、爽やかなラストで後味は良いです。セーブが無いのは不便。


A Happy Valentine
【HP】ZIGZAG 【ジャンル】ノベル(選択肢なし) 【プレイ時間】8分 【容量】1.02MB 【ツール】NScripter 【更新日】2008/3/12
ある朝のこと。姿を消したキリエを探して宿屋の一階へ降りると、なにやら皆の様子がおかしかった。兵士たちはそわそわしており、台所からは女将とキリエの楽しげな声が聞こえてくる。キリエは厨房で何をしているのか……?
40日40夜の雨』のバレンタイン短編。ほのぼのと微笑ましく優しいお話。哀しい結末だった本編を踏まえて読むと、少し切なくなります。