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真説・万華鏡奇談 ver4.0 (挿話二編追加版)
【HP】偽書[香津宮綺譚] 【対象】15推 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】挿話追加37分(猫:25分+幕間:12分) 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】21.7MB 【更新日】2008/10/18 【参考1】『万華鏡奇談』紹介 【参考2】『真説・万華鏡奇談』紹介
春が過ぎ、夏が過ぎ、中庭の桜が秋の風を浴びる頃。子供を身篭った櫻子と修造が住む桜屋敷へ、帝都の叔父の娘のセツ子がやって来た。櫻子はセツ子が大嫌いだった。時折中庭へ現れる野良猫を、櫻子は可愛がるが……。
蛇足シナリオ追加パッチ適用版。『猫と棘』『箪笥女〜幕間』の二編が追加されています。『猫と棘』は『朧月夜鬼談』の後日談。あの後、櫻子は修造の愛を得られず孤独に生きたのではないかと思っていましたが、妹としては変わらず愛されていたようで良かった良かった。こうして見ると、櫻子ってわりと普通の(?)薄幸ヒロインですね。『箪笥女〜幕間』は『箪笥女』の続きであり『満月郷忌談』の序説にあたる……らしいのですが、結局、箪笥の中に居たモノと過去から香澄を呼んだ人物は関係あったのだろうか。なんかどうも『箪笥女』と『満月郷忌談』を無理矢理くっつけたように見えるのですが。いずれにせよ、『満月郷忌談』は楽しみです。


妖怪不条理小咄・妖隠録(あやかくしろく)〜しゃれこうべは嗤う
(2008.10.16配布終了) 【HP】偽書[香津宮綺譚] 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】25分 【容量】24.7MB 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【備考】2008/10/2-16期間限定公開 【更新日】2008/10/5
私は友人の志摩禰(しまね)に連れられて、彷徨うように闇の中を歩いていた。やがて小川のせせらぎと共に、シャリ、シャリ……と米を研ぐような音が聞こえてくる。見えないモノを視ることができる志摩禰が、音の主は小豆洗いという妖怪だと教えてくれた。「あれはされこうべだ。小豆洗いが、されこうべを洗っている音だ──」
頼れる道先案内人の志摩禰と共に、妖怪だらけの奇妙な世界を探索します。行く先々で出会うのは、元は人間だった妖怪たち。畜生道に墜ちたヒトの成れの果て。彼らと会う毎に、彼らが人間だった頃の小咄が挿入されます。異形へと身を墜とすだけあって、それぞれ業の深い人生であり、歪んだ人間心理を堪能できました。蜘蛛が大嫌いな女性の話には、妙に共感してしまった。背景のそこかしこに妖怪たちが隠れているので、プレイしながら嫌な予感を覚えていたら、予感的中。あるモノのアレを答える事によって、三種類の結末へ分岐します。そんな面倒な事やってられっか!という人にも、救済措置があるのでご安心を。壱・弐・参の結末は、どれも味があって好きですね。「終着・弐」はベタすぎて笑った。終盤で[死神]が■■に音声で語りかける場面は、初め何も聞こえなくて、「この長すぎるウェイトは何……?」と不審に思っていました。めちゃくちゃ音量を上げると、ヘッドホン無しでも、なんとか聞こえますね。面白いオチだとは思いますが、ヘッドホン着用や音量激上げなどの特別な行為をしなくても楽しむことができれば、もっと良かった。エンディングが三個以上あると、やはりエンドロールのスキップは欲しいところ。同じエンドロールを何度も見せられるのは疲れます。

※ファイルバンクの『妖隠録』ダウンロード方法
(1)パスワード「shimane」を入力 (2)「ゲストフォルダ ログイン」をクリック (3)「ゲスト 環境設定」で「ブラウザモード」を選択 (4)「ayakakushi_v10zip」にチェックを入れる (5)「ダウンロード」アイコンの「各駅ダウンロード」を選択


雨と猿
【HP】どこだい 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】2時間 【ツール】NScripter 【容量】34MB 【更新日】2008/8/2
悪友から紹介された宿屋「おのや」を探して山で迷ったあげく崖から落ちた越川は、山小屋に住む「猿丸」という若い男に介抱される。彼は、宿屋「おのや」の主人の義理の息子だった。宿屋への道すがら、猿丸は越川に奇妙なことを言う。「親父におれの話はしちゃいけない。親父の前じゃ絶対に猿丸の名を出さねぇで欲しいんだ。後生ですから、必ず守って下さいね……」
雨降る夜の災いに巻き込まれた旅人の影絵ミステリー。一見地味な影絵ですが、これが実に生き生きと良く動く。ピョコピョコ飛び跳ねたり、パチンと指を鳴らしたり、動きの一つ一つがコミカルで楽しい。時として背筋がぞわぞわと寒くなるような恐怖もあり、明と暗の演出が巧みでした。正気と狂気の狭間を行き来する宿屋の主人。徹底して主人から姿を隠す猿丸。猿丸は越川に請われ、宿屋「おのや」を巡る悲劇について語り始めます。シナリオはミステリー要素もあり、ホラー要素もあり、サスペンス要素もあり、コメディ要素もありと、様々な様相を呈していますが、実のところは重くやるせない物語でした。しかしながら、猿丸の愛嬌のある人物造形、越川と猿丸のユーモラスな掛け合いなどが陰鬱さを緩和して、絶妙なバランスを保っていたように思います。細やかな演出と共に深い味わいのある良作でした。


真説・万華鏡奇談
【HP】偽書[香津宮綺譚] 【対象】15推 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】2時間(奇:20分+鬼:1時間10分+女:25分+偽:7分) 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】17MB 【更新日】2008/6/12 【参考1】『万華鏡奇談』紹介 【参考2】『真説・万華鏡奇談』ver4.0(挿話二編追加版)紹介
父の後妻である義母が亡くなり、修造は三年ぶりに実家の桜屋敷へ帰ってきた。六年前の春の夜、庭の桜の木で首を吊って死んだ母。そして今、義母も同じように桜の木で首を吊った。忌み子として土蔵に幽閉されている妹の櫻子は、義母の葬儀が執り行われた夜、狐を見たと言う……。
修一編『万華鏡奇談』、修造編『朧月夜鬼談』、修編『箪笥女』、修治編『桜花偽説』。佐倉家の系譜をたどる四編の物語。直系男子の名前が修○ばかりでややこしいですが、まとめると「修造(祖父)→修治(父)→修一→修(息子)」となります。『万華鏡奇談』は蔵と万華鏡を巡る和風ホラー。他の三編を読んだ後で再度これを読むと、また違った読み方ができるかも。『朧月夜鬼談』は艶かしくも陰惨な伝奇ミステリー。和、怪奇、エロス、悲劇と、好きな人にはたまらない内容で、四編の中で最も読み応えがありました。『箪笥女』は箪笥と和人形を巡る現代ホラー。大人ぶっている小学生の修が可愛く、親戚の香澄ねえちゃんとの関係も微笑ましい。そ、そこで終わるのか!?という終わり方で、シンプルながらも、なかなか怖かった。『桜花偽説』は“彼女”の孤独な心の一端に触れた短編。『朧月夜鬼談』のラストの彼女にはゾッとしましたが、『桜花偽説』を読むと、彼女も哀れだと思いますね。相変わらずエンドロールがスキップ不可なのは、何かこだわりでもあるのか……。製作サイトに補完的おまけページ「佐倉考」があります。


蟲穢れ 第一章「海落とし」前編
【HP】ZIGZAG 【ジャンル】連作幻想譚(選択肢なし) 【プレイ時間】40分 【容量】19.8MB 【ツール】NScripter 【更新日】2007/10/6
卯月夜狐は、あらゆる異形に愛される子供だった。人には見えぬはずのものが見え、聞こえぬはずの声が聞こえた。夜狐に異常に執着する母親と、夜狐に怯え続ける父親。夜狐を見守る異形の恋女。十五の誕生日が近付き、夜狐の身辺に異変が起こり始める……。
美しく妖しい怪奇物語。不気味ながらも艶かしい独特の雰囲気に、どっぷり浸ってしまいました。何なのでしょうか、このただならぬ色気は。異形より夜狐の母親のほうが怖い件について。父親はこんな風に虐待され続け、怯え続けて家畜のように生き長らえるくらいなら、15年前のあの時に死んでおいたほうが良かったように思いますね。契約者本人が眼球を返却して契約を破棄することは出来なかったのでしょうか。かつて父親が訪れた異形の巣へ夜狐が招かれ、15年前の再現でありながら父と子の対比になっているのが面白かった。鴉の「海が来る」という警告は何を示すのか?


蟲穢れ 第零章 (旧:体験版)
【HP】ZIGZAG 【ジャンル】幻想ホラーノベル 【プレイ時間】15分 【容量】10.9MB 【ツール】NScripter 【備考】2007年エイプリルフール限定配布(体験版) 【更新日】2007/4/9
気が付くと、彼はそこに立ち尽くしていた。周りには、ただ暗い闇ばかりが広がっている。目の前に浮かび上がる紅い階段をぼんやりと見つめていると、闇の中から着物姿の少女が現れた。少女は愛らしく微笑み、彼に尋ねる。「ねぇ、おじ様はどっちなの……?」
2007年エイプリルフール限定ゲーム。事故に遭い生死の境を彷徨った男が、まだ生まれていない我が子を異形に売るエピソード。主人公の父親の15年前の体験を描いたプロローグ。ZIGZAGさんの作品はどれも雰囲気が良いのが特長ですが、本作はまた一段と雰囲気抜群でした。嘘ゲーにしては、かなり気合いが入っているような。「2007年7月公開予定」というのも妙に具体的ですし、実は本当の企画かも?(だったら嬉しい)(追記:2007年8月20日「第零章」として再公開)


あやし−境界揺動−
【HP】ever 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】15分 【ツール】NScripter 【容量】38MB 【更新日】2008/8/9
二週間ほど前から、この町で起きている連続失踪事件。──通称、神隠し。未だ手がかり一つなく、失踪者が増え続けている。妖(あやかし)の少女・アヤと親交を持つ私は、事件解決の糸口を探してアヤに相談するが、すげなく断られて……。
シリーズのワン・エピソードっぽい短編。登場人物は妖のお嬢、補佐役の青年、女子高生の主人公。今回未登場のアヤの仲間や、過去の主人公とアヤの出会いなどについては、いかにもまた今度書きますよ、という感じ。どこにもシリーズ物だとは明記されていませんが、続編を想定して作られているのは間違い無さそうです。今回は人物や世界観の紹介編といった趣で、さほど山場はありませんでしたが、幽世(かくりよ)の怪異を巡る妖しい雰囲気はきちんと出ていました。主人公が幽世の奈落へ落ちる場面は、音楽効果もあって冷やりとしてしまった。アヤのツンデレっぷりが可愛い。


春裂きの悲鳴
【HP】空色天体博物館 【ジャンル】レトロ民俗系幻想ノベル 【プレイ時間】45分 【総プレイ時間】2時間 【ツール】LiveMaker 【容量】75.6MB 【更新日】2008/5/4
白戸創一は友人の竹沢兄妹を連れ、八年ぶりに帰省する。創一の故郷に伝わる雪童(ゆきわらし)の伝承と、不審な連続行方不明事件。竹沢兄妹はその謎を追い、強引に同行してきたのだった。婚約者の桜庭華乃の協力を得て調査を進めるうち、創一は幾度となく白い少女を垣間見る。伝承の雪童のような姿をしたその少女は、創一に「おかえりなさい」と云った──。
メインヒロインは悲哀系ヤンデレのロリ妹。サブヒロインは[腹黒系ヤンデレ]の一途なお嬢様。ヒロイン二人→竹沢妹→トゥルーの順でルートが開きます。トゥルールートで邪悪な本性をご披露してくれた黒幕に惚れた。最初の[ほんわか微笑みスチル]と最後の[黒々病みスチル]の対比が効いていますね。いわゆるヤンデレらしいヤンデレというと、ロリ妹より黒幕のほうかも。


血袴鬼譚 〜壱ノ幕 散桜献花〜
【HP】黒ミサ会別館 ちーぷ・そふと 【ジャンル】時代劇活劇ノベル 【プレイ時間】20分 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】27MB 【更新日】2006/10/25
時は戦国。日の本の国と似て非なる彼方の国。旅人のオウカは、立ち寄った村で凶賊「血袴」の手下と間違われて拘束される。人殺しの盗人集団「血袴」は、これまで幾つもの村を襲い、今はこの村を狙っているという。村の長は年若く美しい少女だった。オウカは自分が「血袴」を倒すと申し出るが……。
流浪の剣豪が悪党を退治する勧善懲悪もの。わかりやすい単純さが時代劇らしくて良い。ゴサクとオウカの掛け合いが微妙に笑える。クリア後の「絵巻鑑賞」で背景画と立ち絵パターンを全種鑑賞できます。


空木物語
【HP】SNAIL LAMP 【ジャンル】和風怪奇ノベル 【プレイ時間】2〜3時間 【容量】7.74MB 【ツール】NScripter 【更新日】2005/12/11
作家の加布里一郎は、担当者から逃げて散歩に出た折、道端で鏡を探している物憂げな女性を見かける。加布里も一緒に探したが、鏡は見つからなかった。翌日、その女性と再び会うが、彼女は別人のように明るく、昨日のことを覚えていなかった。彼女は大鳥タマキと名乗り、加布里に秘密を打ち明ける。「驚かないで聞いて下さいね。私、人を食べるんです」
人と妖が共存する町、空木町を舞台とした怪奇連作短編集。一話「鬼の住む家」、ニ話「迷ひ神」、三話「夢人」、四話「百人夜行」、番外「境界蛇」。レトロなグラフィックに味があります。加布里と赤村の掛け合いが楽しい。犬養メインのエピソードも読んでみたいかも。文字が小さくて少し読みにくい。


超戟的侍伝
【DL】3分ゲーコンテスト第15回コンテスト4位 【HP】無し 【ジャンル】ADV 【プレイ時間】7分 【ツール】RPGツクール2000 【更新日】2007/11/19
Oh!江戸時代後期。その男、NEO新撰組の斎賀盈といふ者。日ノ本の国の明日の為、男は斬る。奸計を企む不逞浪士・石坂捨蔵を滅殺せよ!
血湧き肉踊る侍ドキュメンタリー。スピード感溢れる大胆な演出とノリの良い音楽で、最初から最後まで一気に駆け抜けます。ひたすら爽快かつ痛快で気持ちいい。鑑賞を主としたムービー的作品で、作中に三回あるRPG風戦闘もバッサリ斬って終わるネタ的なものです。そんなネタ戦闘さえも、何度も繰り返し観ていると邪魔になってくるので、一度クリアした後は戦闘抜き&操作無しの徹底鑑賞モードが欲しかった。今まで有りそうで無かった、突き抜けたセンスの作品。何回観ても飽きません。ただ、過度な流血描写は要らなかったような気も。