コンテナハウスで大量の美少女フィギュアに囲まれながらネットゲームに熱中し、引きこもり生活を送る高校二年生の西條拓巳。彼の住む渋谷では『ニュージェネレーションの狂気(通称:ニュージェネ)』と呼ばれる連続猟奇殺人事件が発生し、世間を騒がせていた。ある日、拓巳がいつものようにチャットをしていると、『将軍』と名乗る謎の人物が現れ、不可解な画像のURLを残す。それは十字架の杭で壁に張り付けにされた男の遺体。翌日に起こる第三のニュージェネ事件を予言した写真だった──。
ニトロプラスと元KIDスタッフのコラボ作品。主人公の拓巳は、現実では人とろくに会話すらできないキモオタ、ネットゲームの中ではプレイヤーの尊敬を集める最強の騎士ナイトハルト。彼の痛々しいキモオタっぷりは、あまりにも痛すぎていっそ笑えるほどですが、「こういう男オタクいるいる」と思わせるリアリティがあり、侮れません。拓巳のキモオタ台詞を声優の吉野裕行さんがこれまたキモく演じてくれていて、たまらん仕上がり。そんなキモい拓巳の全てを優しく受け入れ、一途に慕ってくれる美少女が登場。「これ何てエロゲ?」と疑いつつも、次第に心を許していく拓巳が愚かで哀れでした。彼女が体験版のラストで示した「将軍=拓巳」は事実なのでしょうか。オマケに収録されていた医師の衝撃の台詞も、事実だとしたら、どえらいネタバレですが。チャット仲間のグリムもクラスメイトの三住も怪しく、家族以外で何の思惑も無く拓巳と親しくしてくれる人物は一人もいないような。拓巳の人となりを思えば、当然のことではあります。そもそも、妹の七海の存在が一番信じられないわけで。こんなキモオタの兄を気持ち悪がりもせずに世話を焼いてくれるリアル妹なんて、いるわけねえー。
本作には「妄想トリガー」というシステムがあるようで、トリガー場面で出現する印をクリックすることで、拓巳がグロ妄想をしたりエロ妄想をしたりするようです。この妄想がシナリオにどのような影響を及ぼしていくのかは、今のところ不明。ぼやぼやしているとすぐに印が消えてしまうので、結構めんどい。スキップでトリガーが飛ばされてしまうのも困る。トリガーの成否が判りにくいので、効果音か何かで知らせてほしい。セーブ・ロード画面で次のページにしか行けない(前のページへ戻れない)のは参った。システムはもう少し改善してほしい。 |