子供の頃から、ずっと一緒だった彼女。彼女は主人公に想いを寄せていたが、心に深い傷を抱え、精神を蝕まれていた。本当の彼女を知るため、主人公は彼女の心の中へと潜る……。
冒頭からいきなり、すごいインパクト。開始三秒で一気にプレイヤーを引きずり込む演出は見事です。彼女の精神世界を探索し、傷つき病んだ彼女の心を救いましょう。彼女の心の中には、様々な彼女がいます。カードで意思を示して彼女たちに干渉することで、物語が進行していきます。混沌とした精神世界で、明確な選択肢ではなく抽象的なカード(意思・感情)で彼女の心に介入していく方法は上手いと思いました。彼女の心を満たしているものは、悲しみ、苦しみ、そして主人公への盲目的な愛。彼女の歪んだ心が暴走するバッドエンドはいずれもホラーとして秀逸なので、見ておくべき。一部のバッドエンドで彼女の過去が明かされ、ベストエンド後の隠しステージで主人公の正体が明かされます。主人公の正体には、してやられました。そうか、そういうことか。プレイしている間、主人公と彼女の関係について腑に落ちない点が幾つかあったのですが、真相を知って納得。身体が細胞を再生して傷を治すように、彼女の心も必死に戦っていたのですね。思わぬオチに、ちょっと感動してしまった。彼女のこれからの人生に幸あらんことを。 |