明治十七年、春。吉原の大見世“松屋楼”の振袖新造である波路(なみじ)は、花魁(おいらん)の玉菊を姉のように慕っていた。ある日、馴染みの上客である九條の若さまが書生の松浦清二を連れてくる。清二は玉菊の幼馴染だった。二人の垣間見せる親密さに苛立ちを隠せない波路は、見送りの際、清二を口汚く罵るが……。
吉原遊郭を舞台とした伝奇サスペンスノベル(?)。体験版用に書き下ろされた波路視点のプロローグ。良くも悪くもライトノベル的なソフトな文章で、スラスラ読めます。禍々しいアレには笑った。体験版の段階では事件の内容すら判りませんが、玉菊が犯人!とか適当に言ってみる。(いかにも情念で人を殺しそうな顔をしている) |