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箱。

遊(ゆう)は神社の跡取り息子。大学受験を控えたある日、蔵の掃除中にうっかり『箱』の封印を解いてしまう。箱の中から現れた3人の魔物は、まだ完全に封印が解けておらず、神社から出られないという。遊は彼らの巻き添えで、なぜか神社で一緒に暮らす羽目に……。果たして遊は無事、大学に合格できるのか?



育成+恋愛シミュレーション。封印の力の影響で、神社に閉じ込められてしまった遊。魔物たちの面倒を見ながら、1ヵ月後の受験のために勉強しましょう。魔物3人の中から1人を選択して一緒に学習します。彼らの好感度を上げつつ、「歴史」「英語」「国語」の3つのパラメータを上げていきましょう。基本的なシステムの構造は前作「WIND=VOICE」とほぼ同じ。土曜日の模擬試験、日曜日のキャラ別イベントの他、パラメータによって平日にも各種イベントが発生します。

魔物たちは人の生気を糧としています。生気といいますと、エロゲーなどでお馴染みの例のアレです。そんなわけで、遊は魔物たち3人からこぞって貞操を狙われることに。とにかく口の悪い主人公で、「だあ!畜生!」「やかましい!」「死ね!」など、わめきっぱなし。さんざん迫られているにもかかわらず、艶っぽさは皆無。それでも一応、好感度が上がってくると良い雰囲気に……? 魔物たちは異端の存在であり、それが故に孤独を抱えています。好感度イベントでは そんな彼らの悲しみが浮き彫りにされ、しんみりさせられました。ドラマ性は前作より若干増しているかもしれません。

魔物たちにはそれぞれ使役している鳥がいます。「依頼」コマンドで鳥に問題集を運んできてもらうことができ、成功すると教科書レベルが上がります。教科書レベルが上がると学習のパラメータアップ時に数値がプラスされ、育成が有利になる仕組み。魔物と鳥の主従関係にそれぞれ個性があり、遊との三角関係(?)も加えて楽しめました。中でもマガツとガリガリ君の熱い友情物語は必見。鳥イベントを全部見なくてもクリアは出来ますが、本作の面白さを語るにはこれは外せません。

エンディングは10種類。各キャラごとに合格エンドと不合格エンドがあります。合格エンドが正規のエンディングに当たりますが、どちらかというと不合格エンドのほうが味があって面白いかも。それぞれのキャラの合格エンドの後に表示されるパスワードを入力すると、「おまけ」でエンディングスチルを観賞できます。


マガツ(凶) 「朝だぞ!俺様と遊べ!」
バカで役立たず。直情的で単細胞で、バカな子ほど可愛いという感じ。趣味は男漁り。何かにつけ遊を襲おうとして、そのたびに殴られる。広辞苑で殴られても無事なあたり、頑丈。人間の死について何も思わない。
ラセン(螺旋) 「いけない子だね、遊」
落ち着いていて頭が良い。全てのものに飽きており、微妙に投げやり。穏やかだが冷酷で、何を考えているのか判らないところもある。気が強い遊もラセンには勝てない様子。かつて人間に裏切られて以来、人間を信じようとしない。
スゴロク(双六) 「手伝いは楽しいから……」
純情で真面目。色情魔のくせに色事に弱い。遊とエッチしたいのに言い出せず、いつも哀愁を漂わせている。真面目すぎて思いつめるタイプらしく、嫉妬深い一面も。人間と関わることを避け、岩山で暮らしていた。

(2003年1月7日)


【プレイ時間】1時間 【総プレイ時間】5時間 【容量】8MB 【ツール】恋愛シミュレーションツクール2

【HP】「いい子倶楽部」 http://iiko.cside3.jp/ (2004/2/13 閉鎖)