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私立新屋敷高等学校には奇妙な同好会がある。古今東西の奇怪な事象の調査を活動名目とした幽霊研究会、
またの名を『妖怪倶楽部』。ある日、部員の一人である主人公のもとへクラスメイトの佐伯が相談に訪れる。
「瑞希の幽霊に殺される」 そう言って怯えていた彼は、その後、屋上から飛び降りて死んだ……。
「いや〜俺、ひょっとして死んだの? 参ったね、こりゃ」
学園ミステリーホラーADV。グラフィックは一切無く、画面は真っ黒。ツールが「シナリオくん」なので操作性も利便性もかなり悪く、何度もプレイするのは辛い。
相次ぐクラスメイトたちの不審な自殺。学校で起きた怪事件の謎を解くために、主人公たち幽霊研究会のメンバーは調査を開始します。「見る」「話す」「移動」のコマンドを選択しながら、証言や証拠を集めていきましょう。一つ行動するたびに時間が過ぎていくので、無駄のない選択をしなければなりません。シナリオ前半はパートナーと一緒に事件を調べ、後半はとある幽霊の身体を探すことに。タイムリミットは20時30分。それまでに間に合わなければ“彼”の身体は死に至り、バッドエンドへ。
幽霊研究会のメンバーは五人。剛健実直な部長「佐倉」、怪奇現象オタクの根暗先輩「旭」、好奇心旺盛な中学生「大和」、お調子者のクラスメイト「中央」、そして主人公のあなた。それぞれキャラが立っていて、会話のノリも良く楽しめました。パートナーの選択は後々まで影響しますので、自分の好みに正直に選ぶと良いでしょう。
エンディングは正規エンド一種類とバッドエンド四種類で、計五種類。もちろん正規エンドで“彼”は助かるのだろうと思いきや、なんと正規エンドでも結局死んでしまいます。時間に間に合わなければバッドエンドで死亡、時間に間に合っても正規エンドで死亡。正規エンドを見るまでには何度もプレイを繰り返して結構苦労したのですが、なんだか苦労が報われません。
[追記] 本作(第一話)公開当時はまだ続編の告知は無く、読切短編として公開されていたため、このラストは少なからずしこりの残るものでした。まさかその後、幽霊中央が大活躍(?)するシリーズものになろうとは。
(初稿:2002年3月4日) (加筆:2004年11月1日)
何の変哲も無い朝。遅刻しそうになり、慌てて登校する主人公の目の前で交通事故が起こる。時刻は午前8時45分。それが、繰り返される「今日」の始まりだった。
「せめて時間が逆戻りする原因が解りさえすれば……」
前回の事件から一ヶ月。中央は幽霊のまま居座り、ちゃっかり主人公にとり憑いて同居しておりました。主人公と中央は、とあるバス事故をきっかけに、何度も同じ朝を繰り返すことになります。毎回必ず8時45分に起きる事故。バスジャックの犯人とクラスメイトの因縁。学校前のバス停に佇む血まみれの幽霊。果たして二人は事故を防ぎ、時間の無限ループから抜け出せるでしょうか?
幽霊研究会のメンバーは、とりあえず総出演。主人公と中央の軽い会話も健在です。無限ループといっても、毎回何らかの変化があり、少しずつ真相に近付いていくので退屈しません。選択肢は少なく、次の行動の指針もきちんと示されているので、無駄なループを何度も繰り返すようなことは無いでしょう。伏線にヒネリがきいていて上手い。カタルシスを味わえるという点では、第一話よりも楽しめました。
第二話以降をプレイするには、前話までのセーブデータが必要です。第一話で選択したパートナーが継続され、パートナーによってイベントが変化します。各話ごとに前作のデータへ上書きしていく形式であるため、プレイするまで多少の手間が掛かります。
(2002年4月22日)
登校中の佐倉に一目惚れしてしまった近所の中学生イチヤは、佐倉を追って幽霊研究会の部室にまでやってくる。イチヤたち中学生の間では、最近「かごめ館」の怪談が話題になっているらしい。主人公たちは早速、その屋敷へ調査に赴くことに……。
「男のヤキモチは見苦しいッスよ」
町外れの林の奥にある洋館で、20年前に起こった一家惨殺事件。主人公たちは屋敷内を探索しながら、事件の真相に迫っていきます。探索メンバーは主人公、パートナー、イチヤの三人。中央は結界により屋敷に入れず、今回は出番おあずけ。各パートナーの個別イベントがあり、旭がパートナーの場合は彼の秘密の一端を知ることに。[旭先輩は二重人格? それとも霊を自分の中に取り込んでいるのでしょうか。謎です。]
探索中に化け物が度々襲ってきますので、即座にコマンドを実行して攻撃を避けなければなりません。もたもたしていると攻撃を受け、ダメージが重なるとバッドエンド。化け物の画像は大して怖くはないものの、いきなり現れるので、それなりに心臓に悪いかも。探索中、あまりにも化け物にボカスカ殴られるので、しまいには腹が立ってきました。避けるだけではなく、殴り返したかった。
この「SWEET HOME」が単独で面白かったかというと、正直いまいちです。ホラーとしてはかなり安っぽく、安直な展開が目立ちました。とはいえ、すっかりシリーズものとして安定しており、既にキャラに愛着もありますので、シリーズのワンエピソードとしては楽しめました。
(2003年2月9日)
(配布休止) 【ツール】シナリオくん 【プレイ時間】1話につき30分 【容量】(1話)2MB (2話)1.8MB (3話)630KB 【参考】攻略チャート
【HP】「KUMYS」 http://kumys.hp.infoseek.co.jp/