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コロシアムで戦っていた奴隷戦士のハヤトは、大会で優勝し、報奨として釈放の恩赦を受ける。突然の自由を与えられた彼は旅を始め、やがて全ての世界を支配する魔女「ローレライ」の住む塔を目指すことに……。
論理的なじゃんけんゲーム。魔女の塔を目指すハヤトの前に立ち塞がるローレライの従者たち。彼らをジャンケンで打ち負かし、退けていきましょう。ジャンケンとは、平等に二者の勝敗を分けるもの。何らかの偶然によって運命が確定されるもの。本来、ジャンケンの勝敗は概ね運であり、100%勝てる方法などありません。しかし、相手が必ず勝つために策を弄してくるならば、その裏をかいて、こちらが勝つことも出来るはず。
一人目の敵は、自らの手を予告する女「エミレダ」。
ニ人目の敵は、他人の思考を読む悪魔「サトリ」。
三人目の敵は、“後出し”の使い手「サキ」。
最初の難関にして最も悩まされるものが、このサキの“後出し”です。「グー」「チョキ」「パー」いずれの手を出そうとも、“後出し”には
かないません。グーでもない、チョキでもない、パーでもない、“後出し”に勝利する唯一の方法……それは見えざる第四の手……。はっきり言って反則以外の何物でもないのですが、この技を見つけた時は爆笑しました。そういえば子供の頃やっていたジャンケン遊びで、こんなズルっこ技があったような。
四人目以降は、概ね同じ要領です。敵たちの台詞の中にさり気なくヒントが織り交ぜられていますので、それによって次の敵の手法や力の強弱を推し測りましょう。さらなる奥義も登場したりして、もはやジャンケンなのか何なのか。シンプルながらも熱い頭脳戦に燃え、敵を新たな手で打ち破るたびにゾクゾクしました。
音楽は単純なリズムで、イントロからずっと重い鐘を打つような音が響いています。勝負の局面が変わる毎に新たな音が加わり、リズムが速くなっていく。徐々にアクセントが加えられていく音楽の演出によって、プレイも盛り上がりました。
セーブ機能は無く、一度負けたら最初からやり直し。やや面倒ですが、キーを押しっぱなしでメッセージを高速スキップできるので、繰り返しプレイはそれほど苦ではありません。ゲームファイルに同梱されている「ストーリー」は読まなくても特に支障ありませんが、攻略ヒントも隠されていますので、一度は目を通しておいたほうが良いでしょう。
世界を制する魔女ローレライの塔を目指し、ただ沈黙して進み続けるハヤト。その強い“意思”の正体は……? 不死鳥、ドラゴン、テンペスト、天使、ユグドラシル、全ての種族の能力を併せ持つ万能の魔女でさえ、たった一人の人間を理解することは出来なかった。なんとも滑稽で愉快なラストです。
| エミレダ “テンペストエンジン”の宿主 | |
| 「いーい、わたしがパーを出すということを、あなたに知られたところで、くだらないあなたには私は倒せない。パーが来ると知っておきながら、グーを出してしまうおまえの弱さと愚かさ、とっくと噛みしめるがいいわ……!」 |
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| サトリ 相手の思考を音読する | |
| 「果たしてぼくに、彼を倒せるだろうか……。心が読まれたら、必ず負けてしまうのではないか。いや、そんなことはない。きっと勝てる。いや、根拠が無い。負ける。恐ろしい、どうしよう。それはぼくの考えじゃない。きみは嘘をついている」 |
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| サキ “後出し”の使い手 | |
| 「証明してあげる。“絶対に”勝てない存在がいる、ということを!」 | |
| ホネスト 誠実な白騎士 | |
| 「ならば剣を交えよう、騎士として。小細工はしない。ただ全力で、心の声をこの手に顕すのみ!!」 | |
| マフィス 攻撃的な黒騎士 | |
| 「ジャンケンって、何なんだ!? 軽いお遊びじゃないのか!?」 | |
| ソフィア=パッヘルベル ハヤトの主人? 人質として塔に囚われる | |
| 「わたくしを騙していたの?」 | |
| ローレライ 世界を制する万能の魔女 | |
| 「さあ、魂をぶつけ合う時が来ました。始めましょう、激しく神聖なる交わりを!!」 | |
(2003年7月22日)