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海洋都市イシュワルドのレミュオール地区に住む錬金術師のティコと、その弟子ルヴェル。ある日、ルヴェルは自分のなけなしのへそくりが消えていることに気付く。同居人のティコを問い詰めると、なんと巨額な借金の返済の一部にあてたという。堪忍袋の緒が切れたルヴェルに厳しく諭され、しぶしぶ働くことにしたティコ。ティコとルヴェルのアトリエ奮闘記が始まります。
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「晴れたり曇ったり」シリーズ第2弾、お店経営SLG。今回は錬金術師のティコが主人公です。基本作業は仕入れた商品をひたすら売るのみ。商品を売り続けて販売個数を増やすことで「発注可能商品」になり、「加工可能商品」になり、どんどんレベルアップしていきます。市場で仕入れた蝋燭をランプに加工して売ったり、飼い牛が毎朝生産してくれるミルクをヨーグルトに加工して売ったり。安い元手で質の高い商品を作り、売上げを伸ばしていくことが基本です。
商品には「薬品類」「食品類」「生活用品類」「名産品類」の4つのグループと「下級品」「中級品」「上級品」の3つのランクがあり、それぞれ相場や需要などに特徴があります。庶民のための生活用品店を目指してもいいし、お金持ち御用達の薬品店を目指してもいい。ティコ魔法堂をどのような店にするかは、プレイヤーの自由です。個人的にお気に入りなのは愛らしい食品類。小麦粉から焼き菓子やパンを作ったり、野苺からイチゴジャムを作ったり、どれも可愛くて楽しい。一方、薬品類は儲かりますが、あんまり可愛くない。
前作「水色の塔」の主人公シオ、その友人フィルも冒険者として登場し、ティコを助けてくれます。彼らに依頼して岬や森から採ってきてもらうアイテムは、市場では売っていない貴重なものばかり。探索を繰り返すことで彼らもレベルアップしてゆき、より難所へ行けるようになります。シオとフィルのカップルは微笑ましくて可愛い。他にも街娘のヤヨイがめずらしい商品を差し入れてくれたり、商人のシバとミニゲームをしてガラクタを押し付けられたり(……)、お馴染みのキャラクターが勢揃いで賑やかです。今作初登場のクリックの動向も気になるところ。
とにかくひたすら仕入れと加工と販売を繰り返すゲームなわけですが、これがなんとも面白い。無心に没頭してしまい、ふと気付くと空が白み始めているという恐ろしさ。ただ、単調なゲームには違いないので、途中で飽きる人も当然いるでしょう。もう少しイベントが豊富にあれば良かったかもしれません。
ゲームの目標は銀行から借りた100000£を返すことですが、借金を返済してエンディングを見た後も、引き続きお店を経営していくことが出来ます。クリア後に追加される新機能や探索場所などもあり、むしろ
ここからが本番かもしれません。馴染みやすいシンプルなシステムながらも、とことんやり込める奥深さも併せ持ち、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる良作です。
(2004年8月15日)