- シミュレーション -  │HOMESLG(1)


プチ種

オールトは25歳の練星術士。辺境の星系の小さな星に一人で住み、練星業を営んでいる。ある日、オールトのもとへ奇妙な鳥の仮面を付けた少年が依頼を持ち込んできた。快く請け負うオールトだったが、友人のカドルから「関わらないほうがいい」と忠告を受ける。その少年は、星界防衛局に手配されている“求道者”だった──。



前作『ほしの種』(公開終了)と同じ世界観の練星シミュレーション。依頼人から所望の品の依頼を受け、マップで素材を収集し、練星術によって素材からマテリアル(商品)を作り、依頼人に品物を納めて報酬を得る。基本的に、ひたすらこれを繰り返します。素材は12星座・プラント・宝石などの「属」と星系・月系・銀系などの「系」で分類され、これらのバランスが星の均衡にも影響します。星の天候が偏ると素材の収集も難しくなるので、なるべく安定した状態を保つようにしましょう。

最初こそ何も考えず気軽に作れますが、依頼が進行していくにつれて次第に素材を揃えるのも厳しくなってきます。練星するための必要レベルと素材個数は固定ではなく、オールトのレベルと依頼達成数に応じて上がっていきますので、レベルを上げて素材を揃えて、さあ練星!と思っても、さらに目標値が増えていてガックリということも。そうやってモタモタしていると納品期限を過ぎて依頼失敗してしまったりしますので、気をつけましょう。

特定の数の依頼を達成すると、「総決算」して一旦終了。データを引継ぎ、次の周へ移ります。一度クリアした依頼が再び出てくることはありませんので、周回プレイを重ねて新しい依頼をどんどんこなしていきましょう。ただし、周回を重ねるごとに難易度も上がっていきますので、安易にホイホイ次の周へ進むと後で苦しくなります。残された日数を有効に使い、次の周のためにレベルを上げておくと良いでしょう。難易度が高く、エンディングまでの道のりは果てしなく長い。正直、ライトユーザーには苦行かと思われます。忍耐力のある人向け。

依頼人は四人+α。最初は友人のイリーナだけですが、条件を満たすことで増えていきます。妖しいマダムのマニッシュ、お堅い練星ギルドの職員、謎の旅行者ツヴァイ。依頼人の好感度を上げるなどしてフラグを立てると、イベントが発生します。イベント毎にスチルがふんだんに挿入され、演出も鮮やかで見応えがありました。立ち絵がFFT(ファイナルファンタジータクティクス)風で、イベントCGが絵画風なので、やや絵柄にギャップがあります。

イベント発生条件が分かりにくい事この上ないため、自力でイベントを進めるのはかなり難しい。コンプリートは至難の業。せっかくどのイベントも丁寧に作り込まれているのに、見ることのできる人がごく一部に限られているのは勿体無いですね。

結末は様々ですが、どのエンディングも充実しているので見る価値あり。ただし、正規エンド(#60)はくどい。あんなことを10分近くかけてうだうだ言われても困る。もっとも、ここまで到達するプレイヤーもあまり居ないでしょうね。10分間自動で進むエンディングというのは、フリーゲームでは初めて見たかも。エンディング同士のストーリーも関連しており、前作『ほしの種』への繋がりも見られます。

星系外から来た謎の旅行者・ツヴァイの依頼を受けたことから、オールトは思わぬ事態に巻き込まれていくことに……。ツヴァイに警告を繰り返す練星ギルドと、ツヴァイを保護するマニッシュ。“求道者”ツヴァイをめぐり、依頼人たちの人間模様も変化していきます。独特の世界観が魅力のSFファンタジー。遠い星の不思議に触れながら、じっくり楽しめました。

(2005年6月25日)


【ツール】吉里吉里2/KAG3 【容量】14MB 【備考】製作サイトに攻略あり 【参考】ピックアップ投票結果

【HP】「ほしの種HP」 http://www.geocities.jp/hoshino_tane/