高校一年生の裕太は、親の転勤に反発して東京で一人暮らしを始める。バイト三昧の極貧生活を送る裕太の元へ、ある日、東京に転勤になった兄が訪ねてきた。兄と同居することになり、一転して裕福な生活になった裕太。しかし、過保護な兄の過干渉に耐えられなくなり……。
小動物系の可愛い受主人公と、七人のイケメン男子たち。一見よくあるボーイズラブですが、「テーマはヘンタイ!」とのことで、実は登場人物のほぼ全員に異常な本性が隠されています。飲尿あり、獣姦あり、肉便所あり。鬼畜極まりないバッドエンドの数々は、明らかにグッドエンドよりも力が入っているような。ほとんどのバッドエンドで裕太は精神崩壊して廃人になっています。女性向けでここまでえげつないのは、めずらしいかもしれませんね。肉便所エンドには本気で鬱になりました。
シナリオライターは『
月ノ光 太陽ノ影』の丸木文華さん。『月ノ光 太陽ノ影』は一応「黒い乙女ゲーム」というのが売りでしたが、まだまだ控えめで物足りない内容でした。が、あれは乙女ゲームなので頑張ってソフトにしていたのですね。本作の徹底したえげつなさを見て、そう理解しました。確かに乙女ゲームでヒロインの廃人エンドだらけだったら、乙女ユーザーは阿鼻叫喚でしょうな(笑)
【HP】PIL/SLASH 【プレイ時間】3時間 【総プレイ時間】10時間 【価格】7875円(税込) 【メディア】CD-ROM2枚 【発売日】2007/8/24 【参考】Amazon:『コイビト遊戯』
桜上水くるみ(名前変更可)は口数の少ないぼんやりとした女の子。下校中に不思議な光に飲み込まれ、気が付くと魔界の森にいた。リュカという青年に拾われ、めずらしい生き物として市場で売られるくるみ。そこへ、くるみを買いたいという二人の人物が現れて……。
魔界メイドゲー。前作『
Under The Moon』よりダーク要素が薄まり、甘い純愛メインになっています。一応、使い魔のアインスはくるみを利用しようとしている腹黒で、助手のエヴァンスは無邪気に病んでいて、黒い展開もあるにはあるのですが、どれもヌルく中途半端でした。前作のダーク度が6だとすると、今作は3くらいか。乙女ジャンルでは黒い展開を嫌がるユーザーが多いようで、前作ではそういった層からの不評が多かったようなので、そんなユーザー層の好みに合わせた結果が今作の薄味シナリオなのでしょう。乙女ゲームのわりには挑戦的だった前作を気に入っていたので、今作でほとんど普通の乙女ゲームになってしまったのは残念です。
エヴァンスのバッドエンド「愛情と執着」は、なかなか病んでいて良かった。あのエンディングは、どちらかというとエヴァンスよりくるみのほうが病んでいた(笑) フランツの理不尽極まりない嫉妬+言いがかり+陵辱コンボも、なかなか。ただ、やはり作品全体としては、よくあるイチャラブ乙女ゲーでした。
【HP】シュガービーンズ 【ジャンル】ADV 【価格】7,875円(税込) 【発売日】2008/3/28 【更新日】2008/4/19 【参考】Amazon:『いじわる My Master』
フランスで革命に続くナポレオンの絶頂期に陰りが見え始めた頃。少年ガイズは、いつものように不良仲間と万引きをして逃げているところを警官に捕まってしまう。取調べの席で身に覚えの無い殺人の余罪を追及され、不当な裁判によって受けた判決は「終身刑」。刑務所に送り込まれたガイズが目にしたものは、生々しい暴力と欲望、そして心を病んだ奇妙な囚人たちだった。やがて明らかになる事件の真相とは……?
刑務所を舞台とした陵辱アドベンチャー。ガイズの目的は、再審で無罪を勝ち取ること。そのために囚人たちの力を借り、弁護士のルスカと協力しながら事件の真相に迫っていく……というのがシナリオのメインです。その過程で彼らとのロマンスが生まれることもあり、それぞれのキャラ別エンディングが用意されています。ただ、キャラ個別シナリオというほどのものは存在しません。共通のメインシナリオにキャラごとのイベントがちょこちょこ挿入される程度で、話の筋はどれも同じ。初回プレイは四時間ほどかかりますが、二周目以降の各ルートはたかだか30分程度で終わります。
テキストを読むだけで勝手に話が進んでいきますので、自分で推理などをする楽しみはありません。刑務所には事件と関係の深い囚人たちが実に都合よく揃っていますので、彼らから必要な情報を得ていきます。三ヶ月に一回弁護士のルスカが面会に訪れ、情報交換。その合間に看守たちの陵辱やキャライベント。ゲーム終了まで、その繰り返しです。個々のイベントの繋がりが希薄で、一貫したストーリー性が不足していました。単独イベントの寄せ集めという印象です。
事件の真相は、かなりお粗末。特筆すべきは、真犯人の阿呆さ加減。わざわざ身元の割れる凶器で被害者を殺害し、それらの証拠品を犯行現場のすぐ隣の空き家へ隠したまま三年間ずっと放置していた真犯人は、いくらなんでも頭が足りなすぎ。別に本格ミステリーを求めているわけではありませんが、一応仮にもミステリ要素をシナリオのメインとして扱うのなら、最低限の体裁は整えてほしかった。
選択肢は一周に10個ほどありますが、選択の内容と結果に関連性がほとんど無く、どれを選べば正しいのやら、解りにくい事この上ない。たとえば靴作りの作業で先に「道具」を用意するか「皮」を用意するかという選択肢で、「皮」を選ぶと、その後の展開で問答無用にバッドエンド行き。そんなものでいちいち人生が変わっていたら、たまったものではありません。
Hシーンの大半は陵辱で、サド看守やパラノイア警官などにガツンガツンやられまくり。といっても、身体の重ね合わせはほとんど無く、道具を使ったものが大半です。蝋燭を垂らされたり、ステッキを突っ込まれたり、乳首にピンを刺されたり。ひたすら痛いだけで、艶の無いエッチだらけ。小手先の趣向を変えるばかりで、情感が全く描かれていませんでした。エッチ周辺の心理描写もおざなりで、散々陵辱されたガイズが次の場面でケロッとしていたりするのはどうにかしてほしかった。尻の穴に指を入れられて「すげぇ、濡れてるぜ」とか言われる場面は噴いた。これが噂に聞くやおい穴ですか。
全体的にご都合主義の目立つ粗い内容でした。エッチの内容は、かなり人を選びます。SM、スカトロ、流血が苦手な方はプレイされないほうが良いでしょう。本作の大部分はHシーンで占められているため、エッチが自分の嗜好に合うか合わないかが一番のポイントになるでしょう。
【HP】郎猫儿 【プレイ時間】4時間 【総プレイ時間】7時間 【価格】6800円 【発売日】2002/9/13 【更新日】2002/10/27