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星影神楽(ほしかげかぐら) 

【HP】isnchi 【対象】18禁 【ジャンル】触手陵辱ノベル(選択肢なし)  【プレイ時間】20〜25分 【ツール】NScripter 【価格】1,050円(税込)

星影村で禰宜(ねぎ)を務める結影(ゆかげ)家の一人娘である祈典(いのり)は、失踪した父の日記を読み、結影一族と異形の怪物“闇宮検校”(やみみやけんぎょう)の因縁を知る。最愛の父を取り戻すため、祈典は結影家に代々伝わる妖刀“鬼宿丸”(たまほめまる)を手に、闇宮検校のもとへ向かうが……。

  

3Dアニメーション触手陵辱ノベル。神社の一人娘が異形の怪物を征伐しに行き、逆に囚われて犯されます。ヒロインのみフルボイス。セーブ無し、動画閲覧あり。

下半身裸の状態から陵辱開始で、上半身の服も一瞬で脱がせて真っ裸にしてしまうので、いまいち興が無い。スカートやブラウスや下着の中に触手が入り込んでモゾモゾ・グネグネやるところも見たかった。服の中に入り込んでいく「侵入感」こそが触手の醍醐味の一つだと思うので、最終的には全部脱がせるとしても、その過程をもっと楽しみたかったのですが、3Dでは難しいでしょうか?

胸を弄ったり口を犯したりもしていますが、基本的にはひたすら下半身でズポズポ出し入れを繰り返しているので、もう少しバリエーションが欲しかった気もしますね。同じズポズポにしても、四つん這いにさせてみるとか、まんぐり返しさせてみるとか、体位の変化も欲しかった。3Dだと、どうしても絵的には大味になってしまい、絵だけで性的興奮を得るのが難しいので、そのぶん、もっとシチュエーションに工夫があれば良かったかもしれません。

触手ゲーにはヒロインをとことん壊すハードなものも多いのですが、本作では特に残酷な行為は無く、至ってソフトな内容で安心しました。触手三兄弟がヒロインを孕ませる気満々で、しつこく「孕め」「孕め」言っているので、グロい産卵シーンが来たらどうしようかしらんと警戒しながらプレイしていましたが、それも無くてホッ。最後にはヒロインのまさかの逆襲(笑)があったりして、陵辱ゲーのわりには後味は悪くありません。
(2010/2/22)


ファントムリム 魔怪篇 下

【HP】九字 【ジャンル】伝奇ノベル(選択肢なし)  【プレイ時間】3時間 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【参照1】『ファントムリム』体験版 【参照2】『ファントムリム 魔怪篇 上

御劔(みつるぎ)の奇襲を受け、傷つき倒れる雪鬼姫(ゆきひめ)。さらに鈴彦姫も攫われ、魔怪は窮地に陥る。錬治は雪鬼姫のために、自らの記憶の扉を開けることを決意するが……。
  
三部作予定の第一部下巻。これまでの「御劔神道」VS「魔怪」の対立に加えて、「神呪寺」という第三勢力が新たに登場しました。御劔神道を遥かに凌ぐ、日本の霊的支配を担う一大密教ネットワーク。この巨大勢力が人間と魔怪の対立にどのように関わってくるのか、見物ですね。

サラリーマンとして完璧に人間社会に溶け込んでいる土蜘蛛、和風ゴスロリ少女の鵺(ぬえ)、神呪寺の任務より限定フィギュアを優先する外人オタクの雷蔵などなど、また個性的なキャラがたんまり増えました。下巻だけで新キャラ8人。御劔のおかっぱ少年の南北も生意気で可愛い可愛い。中でも、真打ち登場の佐須良姫(さすらひめ)は強烈でしたね。人間でありながら、あまりにも異形なその姿に背筋が寒くなりましたが、話してみると案外理性的で、味方としては頼もしい存在かもしれない。

傷を負いながらの逃走、鈴彦姫の誘拐など、魔怪にとって危うい状況が続く下巻ですが、どんな危機も冷静沈着に切り抜けていく雪鬼姫の機転と統率力には惚れ惚れ。こんなにも美しく有能な彼女が、常に錬治を気遣い、大事にしてくれているわけですから、錬治が骨抜きになるのも解ろうというものですが、このあたりから、何やら嫌な予感がじわじわと。

魔怪篇上巻では、人間たちに見殺しにされそうになっていた錬治を雪鬼姫が救い、魔怪たちが温かく迎えてくれました。平穏な生活を願う心優しい魔怪と、魔怪を排斥しようとする冷徹な人間──そのような構図が描かれていました。しかし、下巻に入ってから、ほんの少しずつ違和感が混ざり始め……。「これは……来る……アレが来る……」と思いながらプレイしていたのですが、やはり下巻ラストで来た〜〜〜

いやあ、清々しいほどの見事な[切り捨て]っぷりでしたね(笑) 管狐を助けた心温まるエピソードも、見るも無惨に砕け散りました。次回の「御劔篇」では錬治はさぞかし辛い立場に置かれるでしょうけれど、まあ、自業自得ですね。もし善良な主人公がこのような目に遭っていたら同情しただろうと思いますが、錬治の人格を思うと、せいぜい痛い目に遭って成長してね、というところか。下巻を読了した後に、上巻で魔怪たちにモテモテな錬治さまを読み返すと、また別の意味で楽しめます。
(2009/8/29)


国都の剣 道中編 α四版

【HP】サカナ・ノベル 【ジャンル】痛快観光ファンタジーノベル 【プレイ時間】α3版+α4版:1時間20分 【ツール】NScripter 【備考】α3版:C74頒布、α4版:C75頒布 【参照】道中編α版ミニレビュー

船旅中に襲ってきた海賊の曵断を倒した酪算は、粕羽の街で公爵に賞金と勲章を与えられる。海賊退治の英雄ご一行として超豪華な宿屋に一泊させてもらう酪算たち。その後、馬車に乗って国都を目指すが、紺輪村で川止めに遭い……。

立身出世を夢見て国都へ旅する剣士・酪算の観光ファンタジー。α3〜4版の収録部分は、船で海賊を退治した後から、紺輪村で村役に鬼退治を頼まれるあたりまで。
α3〜4版では特に敵が現れることもなく、商家の娘の焚咲や魔法大学の女学生の凰榊・梨澄と共に、のんびり旅をします。女の子三人に囲まれて適度にモテつつ、一緒に混浴温泉に入ったりして、うらやましいねえ兄さん、という感じ。剣しか取り柄のないお馬鹿な酪算の将来についてボロクソ言う小娘たちに笑った。子供向けの兵法の本『やさしいひょうほう』を読んで一瞬で寝る酪算にも笑いましたが、その後しだいに兵法の大切さや本を読む楽しさを理解していく様子には「うんうん、頑張れ」と微笑ましい気持ちに。
α3版から背景とモブキャラが3Dになっています。モブキャラたちの顔が妙にリアルすぎて……ぶ、不気味……。手描きのメインキャラと3Dのモブキャラが並ぶと、ものすごい違和感です。α2版までは作者のうータンさんの温かみのある絵が情緒を出していて好きだったのですが、α3版以降は3Dのモブキャラさんたちのおかげで、なにやら一気にオンラインRPG風味の世界に。
タイトル画面の「続きから」でα4版の最初からプレイできるようになっていますが、α2版・α3版・α4版それぞれのバージョンの最初からプレイできるようにしていただけると嬉しいかも(確か前作のサカナではそうなっていたような覚えがありますが)。未読スキップも付けてほしい。
(2009/2/12)


ABYSS-殺人クラブ- 幽ルート版

【HP】Festival 【対象】18禁 【ジャンル】サスペンスノベル 【プレイ時間】追加部分:3時間15分 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【価格】税込735円(DLショップ価格) 【備考】C73頒布

互いにABYSSではないことを知った晶と幽は、協力関係を結ぶ。幽はABYSSと敵対する“プレイヤー”であり、今まで二つの学校でABYSSを潰していた。三つ目のこの学校をクリアすれば、幽は報酬を得ることができるという。怪しい呼び出しを受け、夜の学校にやって来た晶と幽。そこへ現れたのは、虚ろな目の佐倉那美だった……。

 

今回の幽ルートは「プレイヤー対ABYSS」に絞られているため、前回の温子ルートに比べるとシンプルな構成です。幽が仲間になったことで、ABYSSとプレイヤーの基本的なルールも把握できました。とはいえ、細かな謎や疑問は相変わらずちょこちょこと。プレイヤーの報酬に示される「次のゲーム」とは? 晶の父親の杜撰な隠蔽の理由は? アーチャーの立ち位置や役割は少し判ったものの、依然として正体は不明です。
タカツキリョウコ(仮)=幽ではなかったということで、ならばタカツキリョウコ(仮)の正体は?と考えると、幽の次に怪しかった聖先輩が有力候補に上がってきますね。今回のシナリオで見られた聖先輩のABYSS部長らしからぬ行動、聖先輩と鬼塚の信頼関係などは、タカツキパートのリョウコ(仮)と鬼塚を思わせます。
いかにも嘘くさい平和っぽい終わり方に、「この後くるぞくるぞ」と思っていたら、やはりエンドロール後に不幸なラストが。幽の兄を殺した「御堂の長兄」というのは晶の実家の兄でしょうけれど、二年前に晶が片山の兄や同級生を殺したのは事実っぽい。晶の殺人前後の記憶が無くなるのは初回体験版の時点から既に判っていたことですが、幽の存在そのものを記憶から消してしまったのは何故なのでしょう。幽を殺した記憶だけ消すのでは、何か不都合だったのか?
シナリオ以外で気になる点としては、立ち絵の幽とスチルの幽が別人のような。立ち絵では柔らかく丸みがあるのですが、スチルではやたらと細長く尖っていて、同一人物に見えません。
CGモードはルート毎に分けて掲載されていますが、序盤の共通部分のスチルを全てのルートで重複して載せているのは何なのでしょうか。かなり見難いので、やめてほしい。
前回の温子ルートが3時間半で500円、今回の幽ルートが3時間15分で700円。次回はさらに値上がりするのでしょうか。3時間程度の追加分でこれ以上値上がりされると、毎回買っている身としては厳しいものがあります。
(2008/3/20)


ABYSS-殺人クラブ- 温子ルート版

【HP】Festival 【対象】18禁 【ジャンル】サスペンスノベル 【プレイ時間】追加部分:3時間半 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【価格】500円(DLショップ価格) 【備考】C72頒布

ABYSSに狙われていることを温子に打ち明けた晶は、温子と共にABYSSの調査へ乗り出す。温子の計らいで黒塚幽と和解した日、琴子と爽がABYSSに攫われた。晶と温子はゲームへの参加を余儀なくされるが、ゲームは思わぬ形で中断されることに……。

 

謎だらけの共通ルートが終わり、温子ルートで少しは謎が解けるかと思いきや、さらなる謎が増えまくり。偽・安藤有紀の正体は? 晶の学校にいる、もう一人の“プレイヤー”とは? ABYSSは晶の通う学校だけでなく各地に存在するようで、さらに一軍・二軍があるとのこと。事態はややこしくなる一方です。
共通ルートで犠牲者がほとんど出なくて油断していたぶん、今回の展開はなかなか辛かった。まさか爽が、あんな目に遭うなんて。なぜかオマケのようについでに犯されて殺されている皐月先生が哀れすぎる。あそこに皐月先生を入れる意味はあったのでしょうか。琴子の無惨な死は展開の一つとして予想していたことではありますが、実際に見るとヘコみますね。ラストも、かなりスッキリしない終わり方でした。
温子ルートということで、一応温子がヒロイン的位置にいるのですが、そのわりには温子の影が薄かったような。正直、温子よりも黒塚幽のほうが印象が強かった。ツンデレだったり、意外と間が抜けていたりして、黒塚さんは実はかなり可愛い人でした。まさか黒塚さんが、ここまで萌えキャラになろうとは(笑) 温子ルートなのに、温子の過去については何も判りませんでしたね。爽ルートに期待でしょうか。
未完成版とはいえ、一応単独で売っているわけですし、せめてCG鑑賞くらいは付けておいてほしい。
(2007/9/26)


国都の剣(コクトノケン) 道中編 α版

【HP】サカナ・ノベル 【ジャンル】痛快観光ファンタジー 【価格】200円 【プレイ時間】35分 【ツール】NScripter 【備考】C72頒布

立身出世を夢見て国都へ旅立つ剣士・酪算の観光ファンタジーノベル。前作『魔法少女サカナ』のヒロイン・サカナの故郷である「芯地」という異世界が本作の舞台となっています。α版の収録部分は、酪算が蛇多谷を出立して最初の街・身論港で謎の女に会うあたりまで。
人情味のある温かなシナリオで和みました。名所旧跡を観光しながら、街の歴史やら特産品やら各国の情勢やらがこまごまと語られ、架空の世界を地道に体験できるのが楽しい。街ごとに全体を一望した街マップがあり、そこから各スポットへ移動する形式です。この街マップが妙に可愛くて気に入ってしまった。一目でどんな街か判るし、ちんまりしていてラブリー。
システム画面では、「記録」「回想」などのメニューが「包灯」「船柑」などの旅のアイテムで表示されており、これまたカワイイ。カーソルを合わせると、包灯の火が灯ったり、蜜柑が転がったりします。楽しくて、何度もカーソルを合わせまくってしまいました。タイトル画面やオマケ画面なども同じ仕様です。こんなところで旅の情緒を感じさせてくれるのが嬉しいですね。ただ、システム画面を呼び出す際に多少時間がかかるのが気になります。ほんの1〜2秒ではあるのですが、システム画面のメニューは頻繁に使うので、瞬時に出てくれないと結構ストレスが溜まるかも。
(2007/9/5)


■妻陥落  総評:4 ★★★★☆☆☆☆☆☆

システム:5│シナリオ:4│グラフィック:6│サウンド:5

【HP】Autobahn(アウトバーン) 【対象】18禁 【ジャンル】ノベル 【プレイ時間】3時間 【価格】2000円(イベント価格)、2200円(ショップ価格) 【ツール】吉里吉里2/KAG3

今年41になる田村俊夫(名前変更可)には、他人に言えない欲望がある。それは、17年間連れ添った愛する妻の清美が自分以外の男に抱かれ蹂躙されてほしいという欲望。そんな変態的な欲望を心に秘めていたある日、初めて入ったバーで「キクチ」という男と知り合う。キクチは人妻ハントを副業にしている男だった。俊夫はキクチに清美の写真を見せ、彼女を誑かしてほしいと依頼する。清美が自分の妻であることは隠して……。

まず、看板に偽り有り。『妻陥落』というタイトルからすると、まるで貞淑な人妻をじわじわと堕としていく作品であるかのように思えますが、実際には清美はセフレとエッチしまくりの浮気常習犯で、会ったばかりのキクチとも即行でホテルへ行く淫乱妻なのでした。言うならば、本作の正しいタイトルは『妻陥落』。
シナリオ進行は単純で、清美のセックスデータ鑑賞と日常場面をひたすら交互に繰り返します。キクチから渡される清美の痴態データは、「音声のみ」 → 「バックから写メール」 → 「天井から隠し撮り」 → 「目隠しでハメ撮り」と次第にレベルアップしてゆき、最後には「マジックミラー越しに生で鑑賞」まで行き着くわけですが、清美はどのエッチでも常にテンションMAXでよがりまくりのため、結局どれも平坦で似たような印象でした。エロテキストは、かなり下品系。
清美ボイス担当の白井綾乃さんが上手すぎる。と思ったら、商業エロゲーに多数出演されている声優さんなのですね。彼女の良妻賢母な演技は一聴の価値あり。夫の前での貞淑な妻っぷりと、裏での淫乱馬鹿女っぷりのギャップが凄い。
キクチは最後まで、いいヤツでしたね。最後の彼の仕掛けには少し驚きました。キクチが主人公の正体に気付かないわけはないので、意外というほどでもないのですが、少しだけしんみりしてしまった。
ストーリー上、主人公と清美の修羅場は当然あるはずだと思っていましたが、そういった展開はありませんでした。これからも主人公は妻の浮気に知らぬふりをし続け、清美はあちこちで好き放題セックスしまくる様子。しまいには普通の浮気では満足できなくなり、とうとう○○に……というオチ。
結局、ストーリーらしいストーリーはほとんどありません。変態的な欲望に苦しむ夫。良妻の仮面をかぶり、完璧に夫を騙す妻。やりようによっては深い話になりそうな気がしますが、別にそうなるわけではないのが抜きゲーたる所以か。
3時間程度のボリュームで2000円は高すぎると思いますが、抜きゲーの相場ではどうなのでしょうか。
(2007/7/20)


ファントムリム 魔怪篇 上

【HP】九字 【ジャンル】伝奇ノベル(選択肢なし) 【価格】500円  【プレイ時間】3時間 【ツール】吉里吉里2/KAG3 【参照1】『ファントムリム』体験版 【参照2】『ファントムリム 魔怪篇 下

親しい友人だったはずのクラスメイト三人に拉致された錬治。連れて来られたのは、宗教法人『御劔神道(みつるぎしんとう)』の神社だった。錬治は御劔の『河守の御三家』の人間であり、幼い頃は河守の力を有していたが、十年前のある日を境に記憶と力を失ったという。河守の力を復活させるために恐ろしい儀式に晒された錬治は、人間に失望し、魔怪の雪鬼姫(ゆきひめ)に助けを求めるが……。
   
三部作予定の第一部上巻。秘められた力を持つ(らしい)主人公の錬治が魔怪と人間の闘争に巻き込まれる物語。テンポの良いシナリオで、サクサク読めます。今回の「魔怪篇」では錬治は魔怪サイドに付きますが、人間サイドに付くシナリオもあるのでしょうか?
魔怪のメンバーが皆、非常に人間臭く気のいい奴らで楽しい。主人公の錬治は体験版(第一章〜第二章)では世の中を舐めたクソガキでしたが、今後少しは成長してくれるのでしょうか。現段階ではひたすら状況に流されているだけですので、下巻以降に期待してみたいところ。
少々クセのある絵柄ですが、女性キャラも男性キャラも色気があって良い。本作にはスチルはありませんが、立ち絵を使って演出を駆使されています。戦闘場面では立ち絵が縦横無尽に動いて目を奪われる一方で、鼠の大群がワサワサ出てきたり、氷の柱が砕けたり、画面に動きがあって華やか。遥拝殿で蛇帯が出てくる場面もゾクゾクしました。なかなか臨場感があって面白かった。こういう手法もアリですね。
また、大量の背景写真も特長。細かなワンシーンにも漏れなく写真が用意されており、シナリオに応じて次々と切り替わります。魔怪編上巻だけで何百枚あるのでしょうか。基本的に写真背景はあまり歓迎しませんが、ここまで豊富に揃っていると文句はありません。
思いっきり続きが気になるところで終わっており、下巻は夏発行予定。は、早く続きを……。
(2007/1/10)


キラークイーン  総評:5 ★★★★★☆☆☆☆☆

システム:4│シナリオ:5│グラフィック:5│サウンド:6

【HP】FLAT 【対象】18禁 【ジャンル】サスペンスADV(選択肢なし) 【価格】1890円(ショップ価格/税込)  【プレイ時間】5〜6時間 【総プレイ時間】10時間 【ツール】NScripter

御剣総一は学校帰りに拉致され、見知らぬ廃墟で目覚める。総一を含め、この施設には13人のプレイヤーが『ゲーム』のために集められていた。各人に与えられたものは爆弾の仕込まれた首輪とトランプを模したPDA。それぞれに提示された条件を72時間以内にクリアしなければ、首輪は爆発する。総一は、亡くなった恋人によく似ている少女・咲実と行動を共にすることに……。
  
バトルロワイアル風サバイバルゲーム。シナリオライターは『こなたよりかなたまで』の健速氏。フルボイス。ルールはバトルロワイアルからもう少し発展しており、各人の異なる首輪解除条件により、利害関係が発生します。そのような設定のため、さぞかし緊迫感のある心理戦や駆け引きが繰り広げられるのだろうと期待していましたが、そういったものはほとんどありませんでした。どうやらライターさんが書きたかったものは、そちら方面ではなかったようです。ついでに言っておくと、群像劇も期待しないほうが良い。ほぼ脇役A、脇役Bの群れ。少し特殊な状況下の主人公とヒロインのラブストーリーくらいに思っておけば、ちょうど良いかも。
「episode1 Killer Queen」「episode2 And There Were None」の二つのルートがあり、episode1のクリア後にepisode2をプレイできます。
episode1は正統派ヒロイン・咲実の表ルート。終盤で咲実が総一を糾弾する場面は爽快でした。音楽と声優さんの熱演も相まって、なかなか感動してしまった。山場の盛り上げ方は上手いですね。ただ、その後、主催者側が主人公の都合の良いように動きすぎでは。
episode2は幼女ヒロイン・優希の裏ルート。「And There Were None(そして誰もいなくなった)」というタイトルの通り、正体不明の殺人鬼に皆が次々と殺されていきます。初っ端からいきなり表ヒロインの咲実が死んでいたりして、わりとショッキングな展開ですが、犯人の正体はお約束ですので、序盤の段階で予想できるユーザーも多いでしょう。ラスト近くで犯人がいきなり改心したのは唐突すぎて付いていけませんでした。安直なハッピーエンドにげんなり。
全体的には可もなく不可もなく、無難にまとまっています。ご都合主義も目立ちますが、とりあえず体裁は整っていました。後は個人の好みでしょう。おまけシナリオのキャラ座談会は、男性陣のほうも見たかった。
(2006/9/7)